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日本のバイオマスプラスチックの認定制度について

June 14, 2018

EUで使い捨てプラスチック禁止法案が策定されたことを受け、日本でも再度バイオマスプラスチックに注目が集まっています。
今回は、汎用プラとの差別化のマーケティングツールとして非常に有効な日本におけるバイオマスプラスチックの認定制度についてご紹介します。

Q.  バイオベース試験結果を活用できる認定制度はありますか?

A. 日本では、以下の2種類のマークの認証にバイオベース炭素含有率の測定規格:ISO16620-2またはASTM D6866が採用されています。

1.バイオプラマーク(日本バイオプラスチック協会)

「バイオマスプラスチック」は、
-地球温暖化とそれに伴う環境異常の抑制
-枯渇の危険性が叫ばれる化石資源の使用縮減
この2つを目的として開発されました。

そして、バイオプラマークとは、多種多様なプラスチック製品の中から、一般消費者がこのバイオマスプラスチック製品を容易に識別できるように作られた環境ラベルです。
日本バイオプラスチック協会は、識別表示基準に適合する製品を“バイオマスプラ”として認証し、バイオマスプラマークの使用を許可する「バイオマスプラ識別表示制度」を定めています。

この認証に必要な基準の概要は、 

  1. ポジティブリスト記載のバイオマスプラスチックを使用すること、
  2. 製品中のバイオマスプラスチック度が、25.0wt%以上のプラスチック製品。 
  3. JBPA指定の使用禁止物質を含まないこと、です。

そしてポジティブリストの記載要件としてバイオマスプラスチックの含有量をするためのバイオマスカーボン測定試験ASTM D6866が採用されています。

Beta AnalyticはASTM D6866試験の、日本バイオプラスチック協会認定機関です。

2. エコマーク(日本環境協会)

エコマークは、プラスチックに限らず、製品サイクル全体が環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた製品/サービスにつけられる環境ラベルです。このマークを活用して一般消費者が環境を意識した商品選択を行ったり、関係企業の環境改善努力を進めることで、持続可能な社会の形成をはかっていくことを目的に日本環境協会が制定しました。

このエコマークの認定基準は、商品のカテゴリーによって異なりますが、そのうちの「再生材料を使用したプラスチック文具・事務用品の認定基準」については、製品中のバイオベース合成ポリマーの基準配合率=25%と設定されています。バイオベース合成ポリマー含有率の証明には、ISO16620-2 または ASTM D6866 が採用され、バイオベース炭素含有率測定結果の値と成分組成を用いてISO16620-3記載の方法で算出したバイオベース合成ポリマー含有率を提示することが必須条件となっています。

※Beta AnalyticではISO16620-2 または ASTM D6866の試験を行うことができます。ただし、ISO16620-3に基づく算出には対応しておりません。

また、エコマークは、米国のエコロゴ、中国の中国環境ラベルなど、数多くの海外の環境ラベルと相互認証協定を結んでおり、グローバルなマーケティング効果が期待できます。

Beta Analytic: 日本バイオプラスチック協会認定機関

上記のように、海外の多くの環境ラベルの認定と同様、日本におけるバイオプラスチックの認定には、ISO16620およびASTMが採用されています。