ASTM D6866は有機炭素が対象

  • ASTM D6866は全有機炭素を対象とします
  • ASTM D6866では炭酸塩は除外します
  • 炭酸塩を含む試料に関しては、分析の進め方について事前協議が必要です

carbon atom model

 

 

 

ASTM D6866はアメリカ農業省が固体・液体・ガス試料の全有機炭素中の再生可能炭素を測定する方法として定められました。ゆえに、バイオベース度とは、全有機炭素中の再生可能炭素含有率と定義されます。
 

 

試験用試料には無機炭素が含まれていますか?

紙、塗料、除虫役、プラスチック、洗剤、燃料添加剤、タイルなどある程度の無機炭素を含んでいる可能性のあるバイオベースド製品があります。ASTM D6866は。有機炭素だけを対象とするので、製品に含まれる無機炭素は、試験結果に影響を与えます。それゆえ、結果の適切な補正のために、製品に無機炭素が含まれるかどうかを事前に知る必要があります。 もし、C14を含まない(デッドカーボン)か、もしくは非常に少ない量のC14を含んでいる無機炭素が製品に含まれていると、適切な補正をしなければ、バイオベースド含有率が少なく算出されてしまいます。一般的にバイオベースド製品に含まれている無機炭素は炭酸塩として存在しています。有機炭素量が無機炭素量に比べ非常に優位であれば、結果にはそれほど影響を与えませんが、逆の場合は結果に大きく影響することが考えられます。

無機炭素含有率が全炭素の3%以上の場合は、バイオベース度の算出の際、適切な補正を行うことが必要です。したがって、正確な結果を得るために、製品の無機炭素含有率をお知らせいただくことが重要です。

ASTM D6866では炭酸塩の寄与を除去します

ASTM D6866に準拠する場合は、無機物由来の炭酸塩成分の寄与は最終結果から除外されなければなりません。無機物由来のものには、石灰岩、ドロマイト、アラゴナイトなど炭素を含む鉱物類などがあります。

セメント産業、製紙産業などの焼却施設を持つ産業にとって、無機炭素由来のバイオマス成分を最終結果に含めるべきであるという見解はよく理解しております。 手法としては、ASTM D6866は全炭素のバイオマス由来率(全炭素中の全再生可能炭素)を決定することは簡単でありまったく問題ありません。 しかしASTM D6866規格に準拠するという観点からは、無機炭素を含めることができないということになります。

炭酸塩の試料送付に関して

試料をお送りいただく際、試料に無機炭素が含まれるかどうか、もし含まれる場合は含有率をSubmittal Formでお知らせください。もし、炭酸塩寄与のバイオマス濃度を決定する必要がある場合は分析費用が2倍になります。もし炭酸塩寄与の炭素がデッドカーボンであることがわかっている場合は、炭酸塩の含有率を調べるだけでよいので、コストはそれよりかかりません。もし全炭素中のC14濃度を検査するのであれば、最終結果がASTM D6866には準拠しませんが、追加費用はかかりません。

参考リンク:

Biobased Content Terms and Definitions

ASTM D6866