エッセンシャルオイルのバイオベース度試験

合成のエッセンシャルオイル 天然由来製品の真正試験エッセンシャルオイルは抽出、圧搾、蒸留など得られる動植物の濃縮エッセンスです。香味料、香料などに広く用いられ、セラピー効果にも活用されています。エッセンシャルオイルが様々に応用され、また、”天然”の製品に対する消費者の好意も相まって、製薬業界、化粧品業界、食品・飲料業界においてエッセンシャルオイルは大きな需要があります。

エッセンシャルオイルは生産にコストがかかりまた需要が高いこともあり、フレグランスオイルと表示される、より容易に入手可能な人工(合成)のオイルが登場しました。 合成のオイルは天然由来のオイルと同じ成分ではありません。 天然のエッセンシャルオイルの生産過程では、他の成分もわずかながら抽出されます。 例えば、 シンナムアルデヒド (Cinnamaldehyde)を合成する時には、天然のシナモンには存在する他の成分が生成されません。

バイオベース度試験(Carbon-14 分析)では、エッセンシャルオイルが天然由来か合成のものかを区別することができます。バイオベース度試験では、サプライヤーや生産者が、エッセシャルオイルが合成添加物によって偽和されていないかどうかを確認することができます。 異なる天然由来の原料をそれぞれ区別するには、同位体分析もしくは他の化学的分析が必要です。

天然 vs 合成のエッセンシャルオイル

ビターアーモンドオイル vs 合成のベンズアルデヒド (Benzaldehyde)

ビターアーモンドオイルは香味料として広く使われています。 アーモンドの実に加えて、ビターアーモンドオイルは桃やアンズからも抽出することができます。天然由来のものは供給が限られ、コストも高いため、合成化合物がしばし食品、飲料に用いられます。

バイオベース度試験はビターアーモンドオイルが自然あるいは合成由来のものか、もしくは両方の混合されたものなのかを確定することができます。 しかし、バイオベース度試験では、天然由来成分間の種類を特定することはできません。

シナモンオイル vs シンナムアルデヒド (Cinnamaldehyde)

シナモンオイルは食品業界で、防カビ効果そして健康の効果のために香味料、香料として使われています。シナモンオイルには2つのタイプがあります – より強力で生産にコストがかかるシナモンバークオイルと、安価なシナモンリーフオイルおよび桂皮(cassia)オイルです。 高価なため、シナモンバークオイルには、安価なもので偽和される危険性があります。

バイオベース度試験では、シナモンオイルが天然由来のものか、あるいは合成のベンズアルデヒドが混ぜられているかどうかを立証することができます。

エッセンシャルオイル由来の天然リナロール vs. 合成リナロール

リナロールはコリアンダー(和名:コエンドロ(Coriandrum sativum L. (C. sativum)​)の種子から抽出される精油コリアンダーオイルの主要成分です。リナロールはまた、ベルガモット、ラベンダー、ベルガモットミント(mentha citrate)、ローズウッドの精油にも含有されています。この香料原料はフレーバー、フレグランス、保存料、ローション、治療薬などの用途で使われています。

バイオベース炭素試験では、石油化学由来の合成リナロール(化学的にはラベンダーオイルから抽出されるリナロールと同じですが、植物由来ではありません)を検出することができます。しかしながらバイオベース炭素試験では、天然のリナロールがどの植物から作られたのかを区別することはできませんし、製紙業界の副産物であるβ-ピネンから作られる合成リナロールだと特定することはできません。

タイムエッセンシャルオイル vs. 合成チモール

タイムエッセンシャルオイルは多くの医学的作用があります。タイムエッセンシャルオイルにはチモールが含まれており、これがオイルの殺菌作用となります。合成のチモールはマウスウォッシュの殺菌剤として使われるなど、一般的に消毒の用途で多く利用されています。

バイオベース炭素試験では、タイムエッセンシャルオイル(thymol chemotype、シソ科に属する植物などから抽出される)と合成チモール(石油化学由来物質から高純度(99.9+%)で低コストに工業生産することが可能)とを区別することができます。

放射性炭素年代測定(C14)による自然由来製品の試験ではエッセンシャルオイル(精油)に化学合成物質が混入していないかどうかを調べることができます。

エッセンシャル オイル(精油) (Essential Oil) 合成による代替 (Synthetic Adulterant)
ビターアーモンド オイル (Bitter Almond Oil) ベンズアルデヒド (Benzaldehyde)
カッシア オイル (Cassia Oil) シンナムアルデヒド, クマリン (Cinnamaldehyde, Coumarin)
シナモンバーク オイル (Cinnamon Bark Oil) シンナムアルデヒド (Cinnamaldehyde)
レモングラス オイル (Lemongrass Oil) シトラール (Citral)
リツェアクベバ オイル (Litsea Cubeba Oil)
クミン オイル (Cumin Fruit Oil) クミンアルデヒド (Cuminaldehyde)
バジル オイル (Basil Oils) リナロール (Linalool)
ベルガモット オイル (Bergamot Oil)
コリアンダー オイル (Coriander Fruit Oil)
ベルガモットミント オイル (Mentha Citrata Oil)
ナツメグ オイル (Nutmeg Oil)
ローズマリー オイル (Rosemary Oil)
ローズウッド オイル (Rosewood Oil)
ペパーミント オイル (Peppermint Oil) メンソール, ミネラル オイル (Menthol, Mineral Oil)
ウインターグリーン オイル (Wintergreen Oil) サリチル酸メチル (Methyl Salicylate)
オレガノ オイル (Origanum Oil) チモール (Thymol)
タイム オイル (Thyme Oil)

Beta Analyticのバイオベース度試験サービス

ISO/IEC 17025:2005認定のBeta Analyticは、迅速で高品質なエッセンシャルオイルのバイオベース度試験を提供します。3-5営業日で結果をご報告いたします。マイアミに拠点を置くラボの結果レポートは ISO 16620-2 8.3.2に準拠しています: 全炭素量に対するバイオベース炭素含有率(biobased carbon content as a fraction of total carbon (TC))。お問い合わせは、 sumi@radiocarbon.jp までEメールにてご連絡ください。

 

エッセンシャルオイル 天然由来製品の真正試験