Beta Analyticとその社長であるDarden Hoodが、放射性炭素年代分析法を使用して固体や液体、気体試料のバイオベース成分含有量を測定する試験法の開発に貢献したとして、 ASTM D6866のASTMインターナショナルのプラスチックに関する委員会D20より”William N. Findley Award”を受賞しました。
最近のFood Safety Magazineでベータアナリティック社のJasmine Garside とAnna Lykkeberg による天然由来食品の真正試験に関する記事が掲載されました。記事では放射性炭素(carbon-14)分析がどのように食品・食材の石油化学合成物質による偽和を見抜き、サプライチェインの整合性と食の安全を高めるのに役立つのかについてご紹介しています。
米国植物協議会(American Botanical Council:通称「ABC」)による最近の掲示板では、ウコン(ターメリック)市場に関する情報、安全性に関する考慮事項、および科学的分析とともに、ターメリックが直面している重大な偽和問題に焦点が当てられました。ウコンの偽和は1970年代に最初に報告され、その著者のEzra Bejar博士は、次のようにまとめています。「この植物種の偽和(天然物質以外を使用し粗悪品を作る手法)は、経済的インセンティブに駆り立てられ、大規模で複雑かつ他因子から発生した事象です。」
アメリカ農業省のバイオプリファード・プログラムの申請を行うためには、認定された試験所においてASTM D6866 バイオベース濃度試験を行わなければなりません。 バイオベース濃度試験ラボはアメリカ農業省に認可されていなければなりません。試験所は ASTM D6866試験を行う能力があることを示すことはもとより、ISO 17025認定を受けており、人為起点のcarbon-14を取り扱ってはいけません。
先日、弊社はパーソナルケア製品に特化したウェブマガジン”Personal Care Magazine”の中で「炭素14測定による天然成分の検証」という記事を発表しました。この記事では、パーソナルケア製品メーカーがどのような側面において炭素14測定試験を役立てていただけるかについて詳述致しました。
EUで使い捨てプラスチック禁止法案が策定されたことを受け、日本でも再度バイオマスプラスチックに注目が集まっています。 今回は、汎用プラとの差別化のマーケティングツールとして非常に有効な日本におけるバイオマスプラスチックの認定制度についてご紹介します。
現在世界の大部分では化石燃料に依存した経済状況から、バイオマス原料を中心としたより環境に優しい燃料を使用する経済へと徐々に移行しています。1 そのため、各国様々なバイオマス源からバイオベースの化学物質を検討し始めました。2004年、米国エネルギー省(DOE)は、化石または石油由来の構成要素を十数種類のプラットホームケミカルに置き換える可能性があることを発表しました。 これらには、カルボン酸、イソプレン、エタノール、アミノ酸、ビタミン、さらには工業用酵素といった成分も含まれます。2
天然由来製品が一般的になるにつれて、偽装・偽和されている製品の割合も増えています。 「天然由来」という謳い文句が真実であるかを確認する方法として様々な試験法が存在しますが、天然由来成分の複雑さや新しい偽和方法の台頭により、一つの試験で100%天然由来成分を保証するのは難しくなってきています。
「天然由来」「自然派」「ナチュラル」・・・ 環境や人体に安全なイメージをつけてくれるこうした言葉。最近、よく見かけませんか? 化粧品や食品業界でも、こうした言葉をつけて販売している製品の数は増え続けています。 しかし、何をもって「天然由来」「自然派」「ナチュラル」と言っているのでしょうか?
近年、天然成分配合のパーソナルケア用品が消費者から好まれる傾向にあります。そこで、米国農務省(USDA)は、BioPreferred Labeling Programに入浴グッズといったパーソナルケア用品を含めました。これは、消費者が工業用の原料と、自然由来原料で作られているものを簡単に見分けるためです。 USDAによって認証されたバイオ素材の入浴グッズにはBioPreferredラベルが付いています。
国際規格ISO 16620-2:2015は、2015年に弊社の規格リストに加わった比較的新しい試験です。 この規格に準じた試験では、バイオマスプラスチックの含有率、つまり再生可能エネルギー源に由来するプラスチックの割合を正確に測定することが可能です。 また適用対象はプラスチック、ポリマー樹脂、添加剤のみです。
様々な料理に幅広く使用されるガーリックオイル。 非常に需要が高いことから、利益や売上を上げるため偽和品が市場に出回っています。 試験所として最高レベルの認証ISO17025認定のベータアナリティックでは、上記のような偽和品を暴くニーズやアロマオイルや製油の徹底した品質管理のニーズに応えるため、ケーススタディとしてガーリックオイルの偽和分析を行いました。ガーリックオイルは、市場で出回っているものを5種類選び、弊社内で分析を行いました。