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炭素14を用いた偽和分析でガーリックオイルの品質管理を強化

February 15, 2018

様々な料理に幅広く使用されるガーリックオイル。
非常に需要が高いことから、利益や売上を上げるため偽和品が市場に出回っています。

試験所として最高レベルの認証ISO17025認定のベータアナリティックでは、上記のような偽和品を暴くニーズやアロマオイルや製油の徹底した品質管理のニーズに応えるため、ケーススタディとしてガーリックオイルの偽和分析を行いました。ガーリックオイルは、市場で出回っているものを5種類選び、弊社内で分析を行いました。

選んだオイルのうち4種類は「天然」として売られている製品、残りの1種類ははっきりと「人工」ガーリックオイルとして販売されている製品です。
まず、業界でよく使用されるガスクロマトグラフィー質量分析法(GC-MS)の結果では、5種類すべてのサンプルが天然ガーリックオイルの化学組成を有しているという結果でした。

そして、C14(炭素14)分析の結果では、石油由来の偽和品を特定し、天然由来の製品を確認することができました。

Beta Analytic Garlic Case Study

※「Biobased%」がC14分析法の結果、一番右「GC-MS」がガスクロマトグラフィー質量分析法の結果です。
C14分析法では、#3のみが天然由来成分100%であるという結果に対し、ガスクロマトグラフィー質量分析法では全てのガーリックオイルが「PASS」(合格)とされています。

このように、メーカーの品質管理・品質保証部門が、偽和を検出するための試験方法はいくつかありますが、
100%天然と謳っている製品における石油由来の合成物質の偽和を特定することができるのは、弊社の天然由来証明試験で使用されるC14分析法だけです。

このケーススタディについては、「Nutraceuticals World」というウェブマガジンに掲載された記事 “Quality Assurance Testing: Is your Garlic Oil Natural?”(英語のみ)で詳細に紹介されていますので、ご興味をお持ちの方はご覧ください。

C14分析試験機関 Beta Analytic

マイアミに本社を置くBeta Analytic(ベータアナリティック)は、国際標準規格ISO 16620-2またはASTM D6866に従って、高品質のC14測定試験を短期間で提供する天然由来証明試験機関です。

結果はラボにてサンプル受領後5-7営業日でご報告。

結果はオンラインで24時間いつでもアクセスできます。
天然由来証明試験は、アロマオイル、精油、香料、フレーバー、サプリメント等を対象に幅広く行われています。

まとめ

  • ガーリックオイル等の偽和品が市場に出回っている
  • 偽和品の検出にはガスクロマトグラフィー質量分析法(GC-MS)が使用されることが多いが、ケーススタディではC14分析法のみ偽和を検出できた。
  • Beta Analyticで製品がC14による偽和分析法を用いた天然由来証明試験ができる

詳細、お見積りは、info@betalabservices.comまたは日本の総代理店株式会社地球科学研究所までお問い合わせください。